分配金あり?分配金なし!?どちらがいいの??
投資信託には
『分配金あり』(分配金受取型)と
『分配金なし』(分配金再投資型)の商品が
あります。
『分配金あり』の商品には
毎月、年数回、決算時、年一回など定期的に
分配金がでます。
しかし、積立NISAの投資信託の商品には
毎月『分配金あり』の商品はありません。
これは積立NISAが分配金を期待するような投資
ではないからです。
と疑問を持つ方もいるかもしれないのでそれに
ついて書いてみたいと思います!
分配金について
分配金とは
☑︎株式にとっての配当金、
債券でいうクーポンに当たるもの
☑︎分配金の種類は2つ
分配金は預貯金の利息とは違い、
運用成果の一部を受け取るもので
増額されることもあれば
全く支払われないこともあります。
毎月『分配金あり』の商品の場合、
普通分配金が毎月の分配金額に達していない時
特別分配金を付け足して支払うことが
あります。
そうなるとせっかく投資しているのに
元本が減るため投資の効率が
悪くなってしまいます。
分配金のメリット・デメリット
☑︎ お金をもらえるので運用の実感がある
☑︎ 生活費や年金の足しにできる
☑︎ 利益が確保できる
☑︎ 複利効果が得られない
☑︎ 分配金を支払うごとに基準価額が下がる
☑︎『分配金なし』の商品の分配金は課税対象となり、たとえ再投資する場合でも
課税された後の分配金を再投資することになるため複利効果が薄れる
なぜ積立NISAには毎月『分配金あり』の商品がないのか?
そのことは金融庁のホームページにも載っています。
引用元 : 金融庁ホームページ
つみたてNISA早わかりブック
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html
運用で得た利益を受け取らない
↓
利益が当初の元本にプラスされる
↓
それを再び運用してさらに利益を増やす
↓
複利効果を期待する
運用利益を再度運用に回すと
元本が増えるため
運用効率がさらに上がります。
単利と複利について
単利とは
『単利』とは預けた元本にのみに利息が発生
例えば
100万円預けて年利が10%の場合・・・
1年目は100万円 ×10%で計算するため
1年目の利息は10万円になります。
そして2年目も元本100万円に対して計算されるので
2年目の利息も10万円となります。
そうすると2年間での利息は20万円となります。
複利とは
『複利』とは(元本+利息)に対して利息が発生
例えば
100万円預けて年利が10%の場合・・・
1年目100万円 ×10%で計算するため
1年目の利息は10万円になります。
ただし2年目からは
(100万円+10万円)×10%となり
2年目の利息は11万円となります。
そうすると2年間の利息は21万円となります。
※10%は計算しやすいように使った数値となっております。
短期間では大きな差はなくても
長期的に見れば複利の効果はどんどん大きくな
っていきます。
単利や複利の計算なんて難しいな、、と思う方
は入力するだけで計算してくれるサイトもあります!
さらに自分で計算したい方は
今ある資産が2倍になる期間を簡単に知ること
ができる便利な算式もあります!
それは
100の法則と72の法則です!
100の法則と72の法則とは
これを使って金利5%で100万円が
2倍の200万円になる期間を計算してみると
単利の場合
100÷5≒20年間となり
2倍にするには約20年間かかる。
複利の場合
72÷5≒14.4年間となり
約14年で2倍となる計算になります。
単利と複利とでは2倍になる期間が約6年の差
があるわけです。
まとめ
投資信託には『分配金あり』の受取型と
『分配金なし』の再投資型の商品があること
『分配金あり』は単利で資産を増やすより
運用利益を定期的に受け取りたい方、
『分配金なし』は複利で資産を増やす方に
向いているということになると思います。
それぞれのライフスタイルによって選んでみて
はいかがでしょうか?